
バーレーン要塞【バーレーン】
バーレーンに残る遺跡である。
紀元前3千年紀から16 世紀に至るまで、時代ごとに新たな建造物が積み重ねられてきたテルであり、2004 年の段階では全体の25%が発掘されていたにすぎなかった。
しかし、その時点で、その顕著な普遍的価値は明白であるとICOMOSからも認められ、2005年の第29回世界遺産委員会でバーレーン初の世界遺産リスト登録物件となった。
遺跡の歴史は遅くとも紀元前2300年ころに遡る。
古代にこの地はディルムンの中心地であったと推測されている。
ディルムンは、シュメール人の神話では世界が生まれた場所とされる事もある地名で、メソポタミア文明とインダス文明を繋ぐ交易の要衝であったと推測されている場所だが、その詳細にはなお不明な点も少なくない。
そのかつての姿を明らかにする上で、この遺跡、特に他の地域には見られない宮殿群の遺構などは、重要である。
この遺跡には地理的条件に由来する特徴もある。
海に面したこの地は、交易の要衝であることから古来様々な強国に支配されてきた。
そのため、遺跡は単にディルムンのものだけではなく、その後のサーサーン朝様式、イスラーム様式、さらには16世紀に入植したポルトガルの様式まで、様々な建築物が積み重なっているのである。
単にディルムンの遺跡というだけなら他にもあるが、これほど多彩な様式の建造物群が一箇所の遺跡に蓄積している例はなく、世界遺産登録に際してはその点も評価された。
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